●質問
わたしは彼氏を束縛してしまう癖があって、その癖のせいで、ことごとくフラれます。どうすれば束縛する癖を直すことができますか?
●回答
彼氏のことを束縛する人とは、自分で自分のことが嫌いな人です。わたしの人生はこんなはずではない! とか、今の自分ではない別の自分が本当の自分だ! と思っている、いわば自分探しをしている人が彼氏を束縛します。
自分のことが好きな人とは
自分のことが嫌いじゃない人、つまり自分のことが好きな人とは、自分との折り合いがついている人です。わたしの人生はまあまあこんな感じでOKです、と思えている人です。そういう人はまず彼氏を束縛しません。束縛しようという発想がありません。
つまり、束縛する癖を直す、というのは、自分で自分のことを好きになる、ということです。ではどうすれば、自分で自分のことを好きになることができるのでしょうか?
どうすれば自分のことを好きになれる?
自分で自分のことを好きになるとか、自分の生き様を自分で認めることができるようになるというのは、経験がそうさせることだから、いろんな経験をする必要があります。
いろんな経験をする中で、ある日気がついたら「こんなわたしでもそれなりに生きていけそうだ」と思っていた、というような感じで、人は自分のことを認められるようになります。
自己啓発のウソ(というか限界)
ネットにあるように「**すれば自分を好きになれます」みたいな、いわば自己啓発的な何かをすれば自分を好きになれるかといえば、好きになれる人もいるのかもしれないけれど、まあむずかしいでしょうね。
自分を好きになるとか、自分の生き様を認めることができる、というのは、感覚的なことだから、こうすれば自分を好きになれます、みたいに理詰めでやっても無理なものは無理なんですね。そこに自己啓発のウソがあります。
ゆっくり生きればそのうち直ります
なにはともあれ、毎日気持ちよく朝を迎え、精一杯はたらいて、たまに彼氏を束縛し、そんな自分にうんざりする――こういう繰り返しの中でしか束縛する癖は直らないという、なんの希望もない話でした。
がしかし、みんなそうやって、自分のことを嫌いになったり好きになったりしながら、総体として、なんとなく、自分を好きになる瞬間を手にするのだから、それでいいんですよ。
焦って束縛する癖を直さなくてもいいんです。
焦ると自己啓発のウソに騙される可能性はあれど、焦ったからといってすぐに直ることは絶対にないので。