●質問
引き寄せの法則を使うと幸せになれると親戚のおばさんに言われて、毎晩、引き寄せの法則を実践しているんですが、幸せになれません。どうしてですか?
●回答
「引き寄せの法則」について書いてある本はたくさんありますが、どれも似たようなことを書いています。すなわち、感謝しなさいと書いています。
なので、毎晩、引き寄せの法則を実践している人は、毎晩「宇宙よ、ありがとうございます」とか「お金の神様、ありがとうございます」などと、心の中で唱えているのだろうと思います。
その「唱え」に動きを加えて、ヨガのポーズをとることを推奨する引き寄せの法則もありますが、まあ、同じことなので、ここでは触れません。
ところで、毎晩実践している人が読み落としていることがあります。
それは「今」です。
本には「今、宇宙に感謝しましょう」とか「今、お金の神様に感謝しましょう」などと書かれているはずです。その「今」を、まるっと読み落としているのです。
つまり、今感謝する――これが引き寄せの法則であり、その力点は「今」にあります。
言い方を換えるなら、心が過去に縛られている状態でいくら「宇宙よ、今日もわたしのためにありがとう」と唱えたところで、それは感謝したことにはならないということです。
もっと一般化して言うなら、引き寄せの法則とは、「本当は」次のように言っているのです。
――過去の(トラウマなど)に縛られている心を解放してあげなさい。そしたら、あなたが持っている可能性は無限大だと気づくから。あなたが今不幸なのは、あなたがあなたの人生にブレーキをかけているからです。あなたは無限の可能性を持っているにもかかわらず「どうせわたしには無理」とか「どうせわたしは貧乏だし」などと思っているから、あなたは不幸なのです。
心を過去から解放するもっとも簡単な方法は感謝することです。感謝するとは、その存在を認め、受け入れるということを意味するからです――
というようなことを、「本当は」引き寄せの法則は言っているのです。
過去に心を縛られたまま(なんらかを憎んだりうらやんだりしているまま)、いくら宇宙に感謝しても「いいこと」は起きません。
まずは済んだことを「まあ、それはそれでしかたない」と思うことです。「あいつは嫌なヤツだったけど、あいつのおかげで今がある」と思うことです。
そしたら「毎晩」宇宙に感謝しなくても、徐々に運気は上がります。
ようするに「今」という動きのある時制を感じる心を持つこと、これが「引き寄せ」なのです。