●質問
初体験が15歳って、早すぎますか? なんか恥ずかしくて人に言えないんですけど。
●回答
小説には15歳で初体験を済ませる人がまあまあ出てきます。また、小説全体のテーマが「15歳の呪縛からの解放」である小説も、まあまああります。
さて、15歳といえば中学3年ですよね。
中2くらいから、永遠とか、美しさとか、そういうものに心を奪われる人が出てきます。
永遠とな! と思う人もいるかもしれませんが、別の言い方をすれば、たとえば、好きなアーティストができますね。ロックバンドの誰それが好きとか、そういう「好きな人」が出てきますね。
その人の歌がだけが好きとか、ビジュアルだけが好きとか、いろんなパターンがありますが、あとからそのときの自分を振り返ったとき、じつは永遠みたいなものをそのアーティストに感じていたから好きだった、と言語化できる人がいます。
美についても同じことが言えます。
男子は早ければ中2くらいで、女子の胸の曲線やお尻の曲線に美を発見します。それは男子にとって、生まれて初めて見る、神様にしか作れないような美しい曲線です。彼はその美しさに心を奪われます。
「おっぱいが好き」「おっぱいを揉みたい」「ケツ触らせて」というスケベ根性だけではないんですね。生まれて初めて目にする「えも言われぬ美しさ」に気圧され、それを言語化できず、毎晩それを思い浮かべながらオナニーするしかないのです。
一方、女子も女子で、男子の身体になにかを感じますね。14歳15歳というのは、身体つきや考え方の変化がめざましい時ですから、女子は女子で、男子に対してなにかを感じますね。
その両者がうまく結ばれれば、15歳でセックス、という「ラッキー」に恵まれます。
がしかし、たいていの場合、そうはうまくいきません。
ずっと片思いのまま、とか、両思いであっても手もつなげなかったとか、セックスの手前のペッティングまでしかやらせてあげなかった(やれなかった)という後悔がずっと続くとか、そういうほうが「ふつう」ではないかと思います。
超マジメで異性のことなんか眼中になかったという人からすればどうでもいい話でしょうけど、15歳の思い出って、呪縛のように尾を引くんですねえ……。