●質問
ポジティブな人ってどうしてポジティブなのですか?
●回答
まず大事なことは、ポジティブな性格というのは生まれ持ったものだという要素を多分に含んでいるということです。
自己啓発が「〇〇をすれば前向きな考え方になります」と言うのは、あながち嘘ではありませんが、そういうことよりも、持って生まれたものの方が大きいのです。
さて、コトの本質は次の点に尽きるでしょう。
すなわち、ネガティブな考え方の人というのは、ポジティブな性格になりたいと思っているというよりかは、「なぜ私はネガティブな性格で生まれてきたのだろう」「この悪い血が嫌だ」ということを、実は考えているということです。
だから、ネガティブな人はネガティブなのです。
ということは質問の答えは簡単で、「なぜ私はこんな悪い血を持って生まれてきたのだろう」というふうに考えるのをやめてしまえばいいわけです。そうすれば今マイナス地点にいるのが、少なくともプラスマイナスゼロの地点に行くことができるわけです。
どうすればいいのか?
答えは1つです。
私はネガティブな性格だけど、まあ、それでもいいや、と思うということです。
開き直るのではなく、自分が持って生まれたものをそれとして、まずは理解して受け止めてあげる。私はネガティブな性格で生まれてきた、お父さんお母さんもネガティブな性格だ。だから、とりあえずこの自分でしかたないや、というふうに思うことができること。これがとても大切です。
ちなみにネガティブな人が意識的にポジティブになろうとしている姿というのは、ちょっと滑稽です。「いつも笑顔でよう」ということを実践している人もいますが、その笑顔は作り笑顔であり、無理をしている感じがします。
人間って不思議なもので、そういう無理をしている感じというのは、多くの人が察しますよね?
この場合、なぜ滑稽といえば、「この自分」をちゃんと生きていないというのが相手に伝わるからです。
私たちは持って生まれたものをそれとして十分に生きることによって幸せになるのです。すなわち、ネガティブな人はネガティブなまま生きることによって、ポジティブな人に見えるようになるということです。
「この自分」を十分に生きること。そのためには自分のルーツをよく知ること、知ろうとすること。これが解決法です。