●質問
なかなか告白してこない男性の深層心理について教えてください。

●回答
なかなか告白してこない男性は、女性のことを女神として見ています。
言い方を変えれば、なかなか告白してこない男性は、女性のことを友達として見ることができないから、告白しないんだ、ということが言えます。

どういうことなのか？

自分と彼女が、ニアイコールな存在であると思っている男性、すなわち男と女が、まったく違う生き物ではなく、友達のようにどことなく共通点の多い存在が彼女だと認識している男性は、気安く告白することができます。

反対に、男と女はまったく違う存在であり、彼女は僕にとっての女神だ、彼女のどのような仕草も素敵に見える、なんてことを思っている男は、彼女の目の前に立つだけでドキドキして、心臓が口から飛び出しそうで、告白なんかできません。そしておうちに帰ってオ〇ニーするわけです。

これは、女性にも同じことが言えるはずです。
例えば、推しに憧れを抱いている女性は、推しのことを神様のように見ています。
だから、男にとってはなんてことのない振る舞いを神格化して見てしまっており、この推しに近づけるのであればいくらでもお金を払う、と、こういう思考をしているわけです。

相手のことを女神や神のように思う人というのは、多くの場合、子供の頃から、お父さん、お母さんとの関係があまりよくないという特徴があります。

お父さん、お母さんとの関係がよくない人は、お父さんお母さんに自分が思っていることをすっと口にできません。これ、言ってもいいのかな？　言わない方がいいのかな？　そんな逡巡ばかりして育っているので、それがそのまま、お父さんお母さん以外の人間関係にも出てしまうのです。
それが出てしまうと、もっとも困るのが恋愛です。好きな人に好きとさらっと言えないからです。

お父さんお母さんとの関係が良好な男女が、中学生ぐらいで「好き」「私も好き」と言い合って、校庭の片隅で気持ちいいことをやって、お互いの体の構造を手に取るように知って大人になっていくのに対し、お父さんお母さんと関係が良好でなかったふたりは、いつまでも相手のことを女神、神と思って、指一本触れることができず、やがて大人になっても、童貞のまま、処女のまま、ということになるのです。
これは良いとか悪いとか、そういった類の話ではありません。精神分析の話です。