●質問
男の人って、どういう時に「結婚してよかった」と思うのですか？（45歳）

●回答
この方がどのようなことを考えて、こういう質問をなさったのか、僕は知らないので、思ったままを書きます。
たとえば、もう他の女子を傷つけなくて済むと思ったとき、結婚してよかったと思います。
結婚していないと、どうしても女子と遊びたいとか、女子と付き合いたいなどと思って、女子のことを口説くでしょう？
それで、幸運にもある特定の女子と付き合えたとしても（というか、付き合ったら）、かならずといっていいほど、お別れする時がくるじゃないですか。そのとき、自分から「別れたい」と言うと、彼女が傷つくなあと思うんですよね。

でも、結婚したら、基本、そういうことがなくなるから、結婚してよかったなあと思います。結婚したら離婚という危機が誰にも等しくついてくるわけだけど、その危機をまるっと度外視して言うと、もう誰のこともお別れによって傷つけなくて済むのが結婚だから。

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彼女の方から「別れたい」と言われると自分が傷つくわけだけど、まあ、そういうのは、別にどうとも思わないですね。また傷ついたな、とか、また心が痛むな、としか思わないです。何回も振られて傷ついてくると、「高校生のころ、バスケットの試合で痛めた膝がまた痛むな」みたいな感じで、自分が傷つくのは「想定の範囲内」に思えるからです。

でも、自分が切り出した別れで、付き合っていた彼女の心が傷つき、その傷がおそらくは向こう3年とか5年とか続くのかと思えば、もう何とも言えない気持ちになるんですよね。

誰かのことを傷つけずに済むと思ったとき、結婚してよかったと思う――僕以外にも、こう思っている男はいると思います。

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もっとも、男で多いのは、「やっと結婚できた！　ということは、俺はやっとセックス氷河期から脱することができたんだ！　ヤル相手に飢えていた俺の35年の人生ヨ、さらば！」みたいに思う男なのかもしれないですね。
結婚したら、多くの女性がセックスレスにあえぐというのに、こんな牧歌的なことを考えている男もいます（いるはずです）。

女子は女子で、彼氏に（旦那に）ちょっと言えないようなところに、「結婚してよかった」と思っているのかもしれないけど、男は男で、たとえばこんなことについて「結婚してよかった」と思っていたりするのでした。びっくりしましたか？