●質問
ネットにある恋愛ハウツーを使って恋愛しても、全然うまくいきません。いい恋をするコツというか、恋愛がうまくいかない理由を教えてください。
●回答
恋愛って、恋愛の前にあるものをどうにか豊かにしないと、うまくいかないようにできています。
恋愛の前にあるものとは生き様です。
生き様がしっかりしていない、つまり、生き惑っていたら、その必然の結果として、いい恋愛なんかできません。恋愛はあくまでも、あなたの生き様という目に見えないものによって支えられているからです。生き様という土壌の上に生える木、それが恋愛なのです。
だからたとえば、20歳くらいの恋愛って、さほどうまくいかないのです。
18歳で出会って付き合って、そのままなんだかんだあっても27歳までずっと彼氏一筋で(彼氏は彼女一筋で)幸せに結婚しました、というカップルが世間から称賛されるのは(あるいは、お互いに隠れて浮気セックスしまくってただろと誹謗中傷されるのは)、それが稀有なことであり、うらやましいことだからです。
たいていの人は、20歳前後から30歳手前くらいまで生き惑います。生き様を確立させたいとどんなに必死になっても(焦っても)、今の時代は30歳くらいにならないと生き様が定まらないようになっているからです。
20歳くらいだと、自分がどういう人間なのかがわからないから、妙に永遠なものに憧れてみたりして、そういう彼女に彼氏がついていけなくて破局しますね。
25歳くらいになれば、「いい男」がたくさんまわりにいるのがわかって、自分の可能性を試してみたくなりますね。「わたしはこう生きる」というのがしっかりないから、どうしても「自分にないもの」に惹かれますね。「別の自分に変われるかもしれない」と思って、まぶしい可能性に向かって走りますね。そのとき、彼氏が置き去りになりますね。破局します。
というような感じでたいていの人の恋愛(恋愛もどきも含む)は進行します。
生き様がなんとなく定まってきた頃、ふたたび恋愛したいなと思うのもつかの間、なぜか結婚することになって、実際に結婚します。
ようするに、たいていの人は「納得のいく」恋愛をして大人になっていないのです。
だから、納得のいく大恋愛の末に結婚した人に嫉妬する人が多いのです。