●質問
告白って、どうやってすればいいんですか?
●回答
自分の「弱さ」を、自分で意識できたとき、ひとりでにしてしまっているもの、それが好きな人に対する告白、という行為です。
世間ではよく、「告白する勇気」なんていうことが言われますね。
でも、勇気って、なんでしょう?
勇気が湧いてこないから告白できない、ということは、勇気という名の水をたたえる泉が心の中にあって、そこの水が枯渇している、イコール、勇気が湧かない状態?
ではないですね。人の心の中に勇気という名の泉があるなんて、聞いたことないですよね。
勇気というものは、自分の弱さを自分で認識できたときに、自動的に湧いてくるものなのです。
弱さというのは、言い換えるなら、たとえばズルさ。
つい、つかなくてもいい嘘をついてしまう自分。他人のことを利用してまでセックスの快感を味わいたいと思ってしまう自分。済んだことをいつまでもネチネチと思い煩っている自分。などなど。
誰だって弱いのです。誰だってずるさを持っているし、誰だって嘘をつくことがあるし、誰だって過去のことにこだわって前に進めないのです。
問題は、そういう自分を隠そうとしているのか、自分で認めているのか、のちがいにあります。
弱い自分は「いて当然」なのですが、それを隠そうとする、これが「弱さ」の源になります。
隠すというのは、自分と他人に対して嘘をつく、ということです。ありのままではない、自分を粉飾する、ということです。
簡単にいえば「傷がないように見せる」「強く見せる」。
そうすることで、問題は複雑化します。いつまでも果てしなく嘘をつき続けなくてはならないからです。
反対に、自分の弱さを自分で認めたら、そこから希望が湧いてきます。
「わたしは、他人のことを利用する汚い女だ」と、自分でいやというほど意識したらその人は、その「利用した経験」を、頭のなかで少しずつ言語化するようになります。「その経験とは、自分にとって何だったのか?」を、自分で総括するようになります。
その総括が「正しく」生きる道を照らしてくれます。その道を歩くようになります。希望が湧いてきます。自動的に勇気が湧いてきます。
告白って、「弱さ」が「させる」ものなのです。