●質問
男子が言う「モテる男」って、どんな男のことですか?
●回答
女子から誘われる、というのが、男の「モテ」の定義です。ただそれだけです。それしかない、というか。
男子って、中学生くらいから「モテ」を意識するようになります。
で、なぜか、誰のまわりにも、ひとりは「モテ」ている男がいます。どのクラスにも、どの学校にも、必ずひとりはモテているヤツがいるんですね。
モテない男子にとって、そいつが「モテ」のお手本になります。
「そいつ」を分析するまでもなく、そいつは「女子から」声を掛けられています。「**君、今度、英語のノート貸してよ」とかと声を掛けられています。
なるほど、モテる男というのは、女子から声を掛けられる存在ということか――「そいつ」以外の男子は全員、こう認識します。
英語のノートにはじまり、映画の誘い、神社の裏でセックスする誘いなどなど、たくさんの誘いを「そいつ」は受けます。
そいつはお利口さんだから、「おれ、女子から声を掛けられてデートしたんだ」とは言いません。ましてや「おれ、女子に手を握られておっぱいにあてがわれたから、流れで神社の裏でセックスしたよ」とは言いません。
でも、そいつの顔には「おれはモテる」「おれは高校生にしてセックスに不自由していない」「セックスなんて、ふつうに暮らしていたら、向こうからやってくる」と書いています。
いつも余裕をたたえた涼しい顔をしていますが、よおく見ると、彼の顔にはそう書いてあるのです。
20歳を過ぎると、そいつは「人生、必死こかないでも、まあまあおいしい思いができるから」と思うようになります。
実際、そいつのまわりには、いつも女子がいます。「セックスしたいわ」と思っている女子がいます。そいつの顔はどんどん甘いマスクになります。
というようなことを、「そいつ」以外の男子は全員、見て、知っています。
つまり、男にとって「モテ」とは、女子から声を掛けられることだ、と、経験から知っているのです。