●質問
彼氏がセックス大好きなので、わたしもセックス大好きになりたいのですが、なかなかそうなれません。どうすればいいのでしょうか?
●回答
セックスが好きかどうかというのは、自分の心の中のエグさを直視できるか否かにかかっています。
セックスが大好きな人は、自分の心の中のエグさ、すなわち、悪、を見つめることができているのです。他人の脳内というか他人が生きている前提条件なんて、誰も言葉にして話さないので、わからないと思いますが、でもじつはそうなのです。
セックスって100%善なる行為ではないですよね?
中高生の頃、親に「彼氏(彼女)と心ゆくまでセックスを楽しんでらっしゃい。お泊りしてきてもいいからね」なんて言われた人はすごく少ないはずです。
たいていは、親にバレないようにセックスしたはずです。
万が一バレた場合、女子はお咎めなしで、彼氏は停学になったとか、そういうことを経験した人もいるでしょう。
つまり、私たちは「セックス=ちょっと悪なる行為」と潜在的に認識しているということ。
その悪、つまり、心の中のエグさと向き合える人が、セックス大好き人間になります。
もっとエグいものを見たい――彼氏の乳首をローションでコリコリし続けるとどうなるのか見てみたい。彼氏の亀頭をコネコネし続けたら彼氏も潮吹くのか試してみたい――こういうエロの好奇心というのは、あくなき悪の探究に他ならないのです。
セックスがそこまで好きになれない人というのは、エグさを消化する消化酵素を体内に多く持っていない人です。むろん、消化酵素というのは、たとえです。
映画で殺戮シーンが出てきたら、思わず目を背けてしまう人と、じ~っと画面を見つめる人に分かれますが、セックスが好きかどうかも、同じように分かれます。
殺戮とセックスは、悪の種類が異なるので、いっしょくたにしてお話できませんが、あらゆる悪というのは、それを受容できる人とできない人がいて、できない人はできる人に手取り足取り教えてもらいながら、どうにか受容できる体質へと変わってゆくしかないように思います。
持って生まれたものもおそらく関係してくるからです。