●質問
男子はなぜ女子の胸やお尻が好きなのですか?
●回答
男子が理想とする「もっとも美しいもの」が、なぜか、女子のおっぱいやお尻だからです。
女子が理想の男子像を持っているのと同様、男子も理想の女子像を持っています。
男子の場合、その理想像とは、具体的な「**ちゃんのおっぱいやお尻」というよりは、「女子のイデア」のことです。
女子のイデア、すなわち、完全な女子らしさ(女子、ではなくて、女子らしさ)を男子は追求しているのです。
仮に、ある男子が、あなたのおっぱいやお尻を好きというのなら、それは「あなたの」おっぱいやお尻が好きという意味でありつつ、同時に、「あなたの」おっぱいやお尻が、その男子が理想としている「女子のイデア=完全な女子らしさ」に合致している、ということです。
ほら、よく「男子は好みの女子の幅が広い」と言われますよね?
あれって、単に好みの幅が広い、つまり浮気性というより、具体的な好みの向こうに女子のイデアを夢想しているから、結果として広くなる、だから「AちゃんでもBちゃんでもCちゃんでもいい」となるのです。
男は生まれてから死ぬまで、この「女子のイデア」を追求し続けています。
たとえば、高齢の男性作家が母のことを小説にすることがままありますが、あれは自分のお母さんのことを書いているというより、自分の理想の母親像というものが頭のなかにあり、それとの対比で現実の母を描いている、ということなのです。
なにも、現実の母との思い出を熱心に書いた、ということだけではないのです。
女子のイデアって「まるくて柔らかくて温かいもの」です。男はそれを「完全無欠なる女子」として捉えています。そして、言うまでもなく、そういった完全なる女子を求めて、女子にちょっかいを出したり、付き合ってよと言ったり、ヤラせてよ、と言ったりします。
つまり、あなたは、彼にとって「ある種の完成された存在」なのです。
が、それはあくまでも「ある種の」であるので、彼はやがてほかの女子に目移りします。「あ、こっちにも俺が理想とする女子のイデアがおった!」と喜悦しつつ。
で、たいていの男は、イデアなんてただの夢想だ、と悟ったころ、結婚するのです。