●質問
元カノに似た女子を好きになる男子のホンネを教えてください。
●回答
これは母親のことがすごく好きか、すごく嫌いかのいずれかです。つまり、母親に対して「濃い」感情をもっている男子が、元カノに似た女子を好きになるのです。なぜなら、あなたはご存知ないかもしれませんが、元カノはもれなく彼の母親に似ているからです。
たとえば、かの有名な光源氏は、自分のお母さんである桐壺(きりつぼ)に似た女性ばかりを好きになりました。女性、というか、年齢的には女子ですけど。
彼は自分のお母さんのことが大好きで、最初にエッチした人もお母さん似なら、次にエッチした人もお母さん似。その次も、そのまた次も……。
ようするに、光源氏は元カノに似た女子ばっかりとセックスしていたのです。むろん、途中途中でお母さんに似ていない女子ともセックスしたり子どもをもうけたりしています。が、それも「ママ好き」という気持ちから湧き出た傍流的な感情に由来します。
つまり、全体を通して言えるのは、彼は自分のお母さんに似た女子を彼女にしたということなのです。
他方、お母さんのことが嫌いな男子は……。
彼もまた、母親似の女子を好きになります。
嫌いという感情は好きという感情とコインの表裏で、ともに強い感情だから、どうしてもその感情に引きずられてしまうのです。
彼が「アイツ(自分の母親)なんかクソだから、アイツと正反対の彼女をつくるぞ」と決意すればするほど、彼はかわいそうなことにその感情に引きずられ、母親似の女子に恋してしまうのです。というわけで、彼もまた、母親と元カノと次の元カノがみなおなじタイプだ、と、こうなるのです。
以上のことをより厳密に言えば、母親に対するなんらかの「葛藤」をもっている男子は、もれなく母親に似た女子を好きになると言えます。
これは、世間で言われているマザコンとはちがいます。
マザコンとは、「ママ、ママ」と、いい歳して言う男子のこと。つまり、ただの甘えん坊です。
対照的に、ここで述べているのは、母親に関する葛藤のことです。
それがどう違うのかについては、1冊の本になるほど長い話になるので割愛します。
ともあれ、元カノに似た女子を好きになる男子は、母親に対するなんらかの葛藤を背負っている(たいへんな)男子なのです。