●質問
ぶっちゃけ不倫する人はなぜ不倫すると思いますか?
●回答
寂しくてセックスしたいからでしょう。
不倫する人はなんか寂しいのです。家族もいて住むおうちもあり、仕事もあり、でもなんか寂しいのです。だからその寂しさをセックスによって紛らわそうとします。だから不倫するのです。
不倫する人はセックスが好きです。セックスが好きじゃない人はいないだろう、と思うのは早計です。そういう人もちゃんといます。そういう人はたとえば、このエッセイを読みません。まちがって読んでしまったらものすごい形相で画面を閉じます。性的なことに生理的な嫌悪感を覚える人が一定数いるということです。
そうではない人、すなわちセックス大好きな人が不倫しています。
そういう人はもれなく「なんか寂しい」との思いを抱えています。なにが寂しいのか、なぜ寂しいのかわからないので、「とりあえずセックスでも」となります。
これは、そのむかし「なんか寂しいからセックスし、その結果救われた思いがした」という「むかしの成功体験」からも来ている心理です。
たとえば、女子大生の頃、「ちやほやセックス」にめくるめく快感を覚えた女子が、40歳を過ぎて「あの頃の栄光よふたたび」と思えば、ふつうに不倫する、といったようなことです。
それが悪いということではありません。人は過去の栄光をいつまでも引きずる性向にあるからです。
問題は、「なんか寂しい」という気持ちを自己処理できないところにあります。
では、どう自己処理すればいいのでしょうか?
答えは、自分の中の永遠と対話することです。自分の中の永遠とは「なぜ私は生まれてきたのだろう」「私はこの生においてなにを為すべきなのだろう」と問い続けることを意味します。
換言すれば、自分の中にいる「崇高な自分」と対話するのです。
その対話がやがて「なんか寂しい」を、「怒り」を経て、「使命」へと引き上げてくれるからです。
換言すれば、自分の心の光と影の両方を、自分なりに認め、受け入れることができるようになるのです。
そしたらもう、不倫セックスなんて必要なくなるのです。