●質問
復縁するときに気をつけることについて教えてください。
●回答
「復縁したいと私が望むのは、私は彼とふたたびセックスしたいだけだということではないか?」と自問自答することです。
なにもあなたがヤリマンだと言っているのではありません。私たちの心は「なんか寂しい」と思うと、自然とセックスの方に傾くという傾向を持っているからそう言っています。
復縁を望む気持ちを美しく言えば「やっぱり元カレ以上の男性はいない」というものでしょう。やっぱり彼が1番。これまでの私のふるまいが間違っていた。これからは彼氏一筋でよそ見をすることなく生きていきたい。こういった「純愛」に支えられている気持ちが復縁を望む気持ちでしょう。
しかし、気持ちにはすべて、表と裏があります。復縁を望む美しい気持ちの裏にある感情は「なんか寂しい」です。
これまで定期的にセックスしていたのに彼氏と別れたらセックスの相手がいなくなった。ああ、性欲を持て余してなんか寂しい。こういう気持ちに突き動かされて「復縁」というのなら、それは危険だということです。
なんか寂しいという気持ちをお互いに埋め合って生きることのどこが悪いの?と感じる方もおられるでしょう。
どこが悪いのか?
他人の寂しさは救えないという人生の大原則に反しているから悪いのです。
なんか寂しいから復縁をば、と考える人は、他人の寂しさを救ってあげることができると考えている人です。自分が寂しいのだから、まずは自分の心に巣くう寂しさを消すのが先なわけですが、しかし彼女は「他人の寂しさを救うという『いいこと』をする自分が好き」なのです。
だから他人の寂しさを救うことで自分も救われると考えるのです。
つまり「元カレも今頃きっと寂しいだろう。私も寂しい。よし、私は彼の寂しさを救おう。そのことで私も救われよう」と考えるのです。
だから復縁しても失敗するのです。
他人の寂しさは救えない――この端的な「人生の冷酷さ」にはやく気づくこと。これが「いい恋愛」をするコツであると言えます。