●質問
頭の中がエロでいっぱいで困ってます(21歳・女子)
●回答
「困る」ほど頭の中がエロでいっぱいになる人って、ようするに病んでいるのです。
病んでいるというのは、「なんか寂しい」という思いに四六時中支配されているということです。
つねになんか寂しいと思っている人は、「生きている心地」のする瞬間をつねに求めています。生きている心地のする瞬間とは、端的にセックスのことです。
セックスしているときは、相手に必要とされているという安心感があります。相手の期待に応えているというたしかな手ごたえがあります。ゆえに生きている心地がします。
人によっては、お尻を叩いてほしい、軽く首を絞めてほしいというリクエストをすることがありますが、それだって彼女なりの「生きている心地を得る方策」でしょう。ちょっと痛いほうが、ちょっと苦しいほうが生きている心地がする。だからなのでしょう。
エロは「なんか寂しい」という気持ちとダイレクトにつながっています。
エロは単に気持ちよくなりたいとか、そういう気持ちだけとつながっているのではないのです。生きている心地がしない、なんか寂しい、なんかむなしい、という気持ちとダイレクトにつながっているのです。
もっと具体的に言えば、四六時中エロで頭がいっぱいな人って、たとえば親とうまくいっていません。仕事をしていてもそこに生き甲斐など見出せません。そもそも何をやりたいと自分が思っているのかを言えません。ようするに自分の人生に絶望しているのです。
ということは、希望を見出すことができるようになれば、多少はエロ心を抑制することができます。
希望はどうやって見出せばいいのか?
もっとも簡単な方法は、やりたくないことを今すぐ止めることです。
満員電車に乗るのがイヤなのなら、乗らなくて済む仕事に変えるべきです。
24時間を、少しずつ、やっていて楽しいこと、まあやってもいいかなと思えること、で満たしてあげるのです。
すると、少しはエロについて考える時間が減ります。