子どもの頃から「なんか寂しい」と思うのですが、その気持ちって何ですか?

●質問
子どもの頃から「なんか寂しい」と思うのですが、その気持ちって何ですか?

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●回答
子どもの頃から「なんか寂しい」と思う人って、まあまあいるみたいですね。先日、ある場所でアンケート調査をしたのですが、子どもの頃から「なんか寂しい」と思う、という回答がいくつもありました。

さて、子どもの頃から「なんか寂しい」と思う原因を、キルケゴール心理学は(見方によっては)3つ挙げています。

・自責的な性格だから
・「こうありたい」を自己否定しているから
・使命を生きていないから

まず1について。
人は生まれ持った性格があります。何かあるとすぐ他人のせいにする他責的な人は、わりと寂しさを抱きづらいものです。もっとも、自責的(自分を責めがちな)性格の人に比べて、という但し書きは付きますけど。

2について。
私たちは、なぜか「こうありたい」と思う自分を持っています。アイドルになりたい、医者になりたいなど。「こうありたい」自分は、かなり立派な自分像です。その自分と「こうしか生きられない現実の自分」とのギャップに葛藤することで生じるのが「なんか寂しい」という感情です。葛藤しているとき「私はアイドルになれない/医者になれない」と思っています。無意識であっても思っています。だから葛藤するのだから。
すなわち、「こうありたい」自分を自己否定している。そのことから生じるのが「なんか寂しい」という感情なのです。

ではどうすればいいのかと言えば、「使命を発見し、それに生きろ」とキルケゴール心理学は言います。自分はなんのためにこの世に生まれてきたのかを知り、それに生きろと。
バイオリニストの高嶋ちさ子さんは、お母さんに「ダウン症の姉の世話をしてもらうために、私はあなたを産んだ」と言われたそうで、実際に高島さんはお姉さんのお世話をしておられるようですが、高島さんは「なんか寂しい」とあまり思わないはずです。

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