●質問
私はキャッシングしてまで洋服やカバンを買ってしまいます。浪費癖を直す方法を教えてください。
●回答
ある洋服屋さんが言っていましたが、ひとりで頻繁に買い物に来る女性はさみしいお客さんだ、とのことです。これは心理学的にも的を射ている洞察です。
ではなぜ、「なんかさみしい」という気持ちを持っていたら洋服をたくさん買う、すなわち浪費してしまうのでしょうか?
答えは、今の「この自分」のことが嫌だから、なんらか別の自分になりたいと思っているからです。
なんらか別の自分というのは、インスタで見るような女子、すなわち、リア充の女子。より具体的には、いつもいい洋服を着て、いい場所で写真を撮っている女子。すなわち、お金と人がたくさん集まってきているように見える女子のことです(もちろんインスタでリア充ぶっている女子のなかにも、実はお金がなく、風俗で働いている人もいますが、それはさておき)。
つまり、浪費癖とは今の「この自分」を抜け出して、なんらか別の自分になりたいという欲求がおさまれば直るということです。言い方を変えれば、今の「この自分」を好きになりさえすればキャッシングしてまで洋服を買わなくなります。
では、今の「この自分」をどのようにして好きになればいいのでしょうか?
答えの1つは、親との関係を良好なものにするというものです。
自分のことを愛せていない女子、言い方を変えれば、自己肯定感が低い女子というのは、たいてい、親との関係がよくありません。親から暴力を受けて育った人もいれば、「勉強しろ勉強しろ」と口うるさく言われ、その結果、親のことが嫌いになった女子もいれば、程度はさまざまですが、要するに親との関係が良くないのです。
できることなら、お父さんお母さんとよく話し合って、親との関係を良好なものにしてみてください。
※参考 拙著『自分を愛する方法』玄文社